娘にとってのイタリア滞在は、とても楽しいものだったらしく、いまだに大好きなノンナ、叔父やレックス(犬)の話ばかりしております。そりゃそうだよね、好物のジェラートやパスタは食べ放題、毎日のように訪れてくる親戚がそれぞれに持ってくる玩具や洋服のプレゼント、海には毎日行けるし、「○○食べたい」とか「○○買って」と言っても咎める人は誰もいないし。
一番困ったのが朝ごはん。イタリアでは朝ごはんというとカプチーノにビスコッティというのがフツーなのですが、娘も当然、皆と同じものを食べたがり…。乳製品はなるべく与えないようにしているのに、毎朝、温めたミルクにビスコッティを浸してすまし顔で食べてました。
ビスコッティならまだしも、義母が私のために買っておいてくれるKinder Deliceを目ざとく発見するや、ノンナに「キンデル~」とウソ泣き顔で懇願し、顔中チョコレートだらけにして貪ってだし。おかげで、カナダに戻ってからは豆乳も胚芽入りパンも断固として拒否。百歩譲ってシリアルを買ってみたのですが、これも拒否。「じゃ、何食べるのよ?」と聞くと、「ビスコットとぐーにゅー(牛乳)」と。これにはもう本当にお手上げです。
話は戻って、オットの弟夫婦、「ジェノヴァまで行く用事があったから」「サンレモに用事で行ったら見つけたから」という調子で、出掛ける度に洋服や玩具を買ってきてくれるので、娘はお姫様状態でした。その中にIKEAのベーキングセットがあったのを思い出し、娘とスコーンを作ってようかと。あちこち粉だらけですごいことになるのを覚悟してたのですが、意外ときれいに出来て拍子抜け。娘は、楽しそうにスコーン生地の型抜きをして遊んでました。で、これが朝ごはんになることを期待していたのですが、やっぱり「ビスコットとぐーにゅー食べる!」と。ちくしょー(涙)。
かくいう私もイタリア滞在中は毎日がパラダイスでした(遠い目)。オットが仕事のメールチェックをするのに、唯一見つけたWIFIが使えるカフェにちょくちょく同行。お店の前はプライベートビーチだし、子供の遊具もあるので、娘の遊び相手をしながらボーっとし、
暑くなって来たら日陰で休んで、
仕事をしているオットを横目に、アペリティーボを飲みながらまたまたボーっとして。
オットの仕事が終わったらカフェの前のビーチで本を読みながらゴロゴロして。って、良く考えたら、食って、飲んで、寝るだけかっつ!? だから体重増えてたんですね… 反省。
ところで、この辺ではWIFIと言っても「何それ?」と返されるのが常なので、このカフェは貴重な存在でした。お店の男性が、私を見かける度に両手を合わせて礼をするのには閉口しましたが(苦笑)。
あとは、隣町に住む、飲み友達で頼りになる姉さんがいるのですが、仕事中の彼女を誘って朝からワインバーやバールで飲みながら女2人でお喋りの日々。義母orオットに娘を預けまくって羽を伸ばさせてもらってました。カナダではそういうわけにはいかないので(←言い訳?)。
隣町といえば、とても小さく、皆が知り合いという感じの可愛らしい町。ある日、バールでカプチーノを注文したのですが、お客の切れ目に朝ごはんを食べようとしていたバリスタの若い兄さんが、カプチーノを飲んでいる私を見て、「朝ごはん食べた?これ食べてみる?」と、彼の朝ごはん(ラスクに蜂蜜を塗ってた)を勧めてくれました。一瞬躊躇したものの、カウンターの中にいた、彼のお母さんもしきりに勧めてくれるので遠慮なく頂いてみました。蜂蜜の味が濃厚で美味しいこと!あんなに美味しい蜂蜜を食べたのは初めてかも(地元産の蜂蜜だとか)。それにしても町の人々が温かく、古きよき時代が懐かしまれるというか、「こういうのっていいな~」といたく感動させられた私でした。








